チューリップを撮るときは望遠で!について計算してみたよ

いつも人にチューリップとか花を撮るときは望遠でって言うんですが、それはなぜか?というのを説明するために、計算して図を作ってみました。


あ、これ、SIGMA 70-300mm F4-5.6 Macroという激安なレンズの300㎜側で撮ったチューリップなんですけど。

ではまず、なぜ広角でも標準でもなく望遠なのか?
これはズバリ広角とは逆の望遠効果があるからです。

広角レンズ:広い範囲が写る。距離が強調される。遠いものはより遠く写る。

それに対して望遠レンズは

望遠レンズ:狭い範囲しか映らない(拡大される)。距離が圧縮される。遠いものはずっと近く写る。

まぁ、こう書くと当たり前なんだけども、これを実際に計算した結果から図で表します。

今回、例として比較するのは、50mmレンズと100mmレンズ。

図1
図1

図1では50mmレンズを付けたカメラからだいたい30㎝の場所に直径8cmの球体(A)があり、その球体後ろ20cmに同じく8cmの球体が4つ(B)あります。

100mmレンズでも球体(A)が同じ大きさに写るように60cmの位置にカメラを設置します。
この場合50mmレンズも100mmレンズも球体(a)は同じ大きさに写るので写る範囲と球体は(a)のようになります。

次に(B)の球体は、50mmと100mmの画角の違いで写る範囲が異なります。
写る範囲を示した図(b)を見ると、球体が4つとも入る一番外側の枠が50mmで写る範囲。その一つ内側の枠が100mmで写る範囲。一番内側の枠は200mmレンズで撮った場合の写る範囲です。

では、(a)の写る範囲と(b)の写る範囲の大きさをそろえて、実際に写真にどう写るかを再現してみます。

図2
図2

どうでしょう。(A)から20cm後ろにある(B)の大きさが50mmと100mmでぜんぜん違いますよね。
200㎜になると前後の球体の大きさがずいぶん近くなります。

で、同じようなレンズで試しに撮ってみたのが下の写真。

写真1
写真1
写真2
写真2

1枚目は50mmのレンズ。背景に映ってるチェストに注目。
2枚目は105mmのレンズ。背景のチェストが大きくなりすぎてほとんど写ってません。
他にもテーブルの形が前後に詰まって変わってしまってますね。

こんなわけで、チューリップみたいに密集してる花を撮る場合、望遠側で撮ると後ろにあるものがぐっと近くなって、にぎやかな写真になるわけなんですね。

他にもネモフィラとかキンセンカなんかを撮るときにも使えます!

お花畑を撮りに行くときは、マクロにもう一つ、長めのレンズを持って行ってくださいね!

※注意!望遠で人物を撮るときは要注意!顔を正面から撮ると凹凸が圧縮されて顔が平面ぽく写っちゃうよ!